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「ホルト・ヨガ」から「ハイ・レベル・ウェルネス」へ

「ホルト・ヨガ」は「ホリスティック・トレーニング・ヨガ」の短縮名で、「ホリスティック・トレーニング」は「全体像のトレーニング」を意味します。 仮に、「ヨガ」は「人間の発展を支持する生き方」だと捉えるならば、「ホルト・ヨガ」 は「人間の発展を支持し、その全体像をトレーニングする生き方」だと言えるでしょう。


私は、1992年6月18日、25年間の海外生活に終止符を打って帰国しました。 その2年前、私はクリパル・ヨガ・アシュラム( 現在はクリパル・ヨガ・センター)の創立 者のヨギ・アムリット・デサイ博士の通訳として彼の日本講演旅行に随行しました。講演の 題目には「ホリスティック・ヘルス 全体像の健康)」が選ばれましたが、当時の日本では バブル崩壊が人々の精神面へ及ぼす悪影響が予想されていたからかもしれません。前記の通 り、「ホリスティック・ヘルス」は「全体像の健康」を意味し、それは人間の肉体のみなら ず、精神面や深いコア意識のレベルにまで及ぶ健康のことです。


私の個人的な健康は、誕生時は「( ホリスティック・ヘルス」と言えるには程遠い状態でし たが、「ヨガ」に出会って50年ほど経った現在は「ホリスティック・ヘルス」にほぼ近づ いたと自負しています。私の肉体は西洋医学を専門職とする父親によって助けられ、何度か 命を取り留めることが出来ましたが、精神面は絶えず浮上する刺激に揺さぶられ落ち着くこ とはありませんでした。今思うと、それは深いコアの意識が内側から働きかけていたのかも しれません。

思い当たるのは、私の母が幼少の頃から私を「( チッタ」と呼んでいたことです。

「チッタ」 はヨガ言葉で「純粋な精神面」を意味します。それは、幼少の頃の精神面は人生経験の積み 重ねで発生する固定観念に影響されないので、精神面の主役である「( 自我」と深いコア意識 の主役である「( 真我」とが分離していないということです。そう思うと、私の自我は真我か らの刺激を自由に受け取っていたと言えるのかもしれません。現に、私の両親が常識はずれ の行動に走る私に言えた言葉は「( 止めようとしても、止められなかった!」でしたから、恐 らく私は絶えず真我から届く刺激を行動に移し続けていたのでしょう。そうして、私は最終 的に「ヨガ」に出会ったのです。


さて、現今の「ヨガ」は私が体験し積み上げてきたそれと必ずしも一致しません。それは、 必ずしも「ホリスティック・ヘルス」に方向づけされていないからだと思います。そこで、 私は「ヨガ」を「ハイ・レベル・ウェルネス」と改名することにしました。「( ハイ・レベル」 は「より深いレベル」を意味し、「ウェルネス」は「健康」、つまり、それは「( 肉体面に限ら ず、精神面にも及ぶより深いレベルの健康」を意味しています。

これからの「( ホルト・ヨガ」は、一般に「( ヨガ」と呼ばれる健康法を「( ハイ・レベル・ウ ェルネス」へ導く具体的な方法として、生来肉体に埋もれている重力と呼吸に基づく本能的 な動きを目覚めさせ、それを人間の電流体の活性化に繋げることで、特に精神面の健康を達 成する技法を提供し、更に人間の全体像の健康と発展に貢献することを誓います。


ホルト・ヨガ主宰 ロビンソン・ミラ・尚子



(写真:屋久島にて)

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